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行くぜ、ツールド東北2014! Final stage -栄光の北上川編-



2014年09月19日 22:07

いよいよ物語はクライマックスへ。最後の難関である復路神割崎から相川の劇坂、そして向かい風の北上川となる。最後の最後で劇坂と向かい風ってのはストーリー的にはいいんだけど、脚の攣りと変速不調な手負いの自分にとってはかなりの試練。それに1ヶ月前の試走では神割崎から石巻専修大まで、なんと2.5hもかかってる。ただあの時とは違う、ココロの強さが今日はある。腹はくくれた、最後は出し切って楽しもう。それが自分なりのツールド東北2014。ここまでの記事は以下を参照の事。


ツールド東北を走る意味

行くぜ、ツールド東北2014! 走行記録編

行くぜ、ツールド東北2014! stage1 -スタート編-

行くぜ、ツールド東北2014! stage2 - 神割崎アタック、からの海鮮カレー編

行くぜ、ツールド東北2014! stage3 -南三陸町の試練編



南三陸町から入る裏神割崎は2.7キロほどの区間で標高差は74メートル程度。斜度にするとやっぱり5-8%くらいのヒルクライム。もちろん往路とほぼ変わらない坂道だが、ここまで消耗しきった脚には相当堪えた。ほぼほぼスピードなんて度外視して、とにかく前に進むだけの推進力を出すのが精一杯。途中で何人ものサイクリストに抜かえれた。抜かれたのは別にどうでもいいんだけど、邪魔にならないかどうかが心配なくらい。神割崎を何とか登りきり、最後の難所、相川地区へ降りる。相川地区の激坂はサイコン読みで15%くらい、試走の時は脚をついた因縁の場所。下りでどうも脚がぷるぷる言っていたのだが、流れ的にそのまま坂へ突入。うう、辛いし息は切れるし、やっぱりダメかと思った瞬間、掛け声が聞こえた。


「ギアをもっと落とせ!まだがんばれる!」


緑色のスタッフシャツが自分の横で手を叩きながら応援してくれてるのが見えた。まだギアがある?そうか、今日は30Tがあったじゃないか。シャンっとギアを落として態勢を立てなおして、何とかアタック成功。もちろん、道をジグザグに走りながら。相川の激坂を越えてもまだゆるく昇りは続いていくが、その先にまっていたのは絶景からのダウンヒル。もうひと山越えて、北上川河口まで一気に下る。何とか打ち勝ったようだ。あの応援が無ければきっとまた負けていただろう。




最終エイド、北上茶碗蒸し




もうね、これは絶品。茶碗蒸しというよりはスィーツに近いほどの甘味と旨味、そうそうアワビ入ってたでしょ?コリコリのやつ、北上川と言えば大きなシジミが有名だけど、この茶碗蒸しが今回幾多もあるエイドの補給食の中では一番かも知れない。結構最終エイドをパスした人も多かったと聞いたが、やはり食べた方が良かったようだ。エイドの補給食を全て食べるという当初のミッションはクリアできた。気仙沼組しか食べれない、サンマ蒲焼き丼とササニシキおにぎりは悔しいものの、それを食べれるようになるにはまだ修行が足りないらしい。

残りゴールクローズまでは約3時間、残りあと25キロの平地区間。完走は目前との喜びと、もうすぐツールド東北が終わってしまう悲しみと。そんな哀愁漂う北上川沿い、遠く上流では雨がしっかりと見えた。ここからは最後のペダリング、様々な想いを胸に走るライド、まだまだ復興にはほど遠い地域もあるのも事実であり、海沿いの街並みは毎年見ていても復興するようには思えない。もちろん、街や道路が元に戻るだけでは復興とは言えない。でもね、きっと諦めないで乗り越えれば、心の幸せは取り戻せるかも知れない。そんな複雑な感情がこみ上げながら、必死にペダルを回してゆく。最後はゆっくりと噛み締めながらと思ったのだが、気持ちが昂ぶり向かい風だけど巡航速度が上がる。なんだ、まだ自分の脚は終わってないじゃん。




北上川沿いはトレインを組んで




ふと気づくと後ろには列車が出来てる。なんか一人旅かと思ったんだけど、そんな事もなかったようだ。不意に速度が落ちたところで二人のサイクリストが前に出る。一人はふりふりのサイクルスカートの女性、これがまた速いくて連れはおそらく彼氏だと思うのだが、その彼氏の前に出て列車をどんどん前に推し進める。よく見るとゼッケンは気仙沼組、ようやくこの辺りで気仙沼組と一緒に走る事が出来た。そのまま脚が許す限り、その高速列車に乗ってゆく。巡航速度は35-40キロ、そうそうここはいつも向かい風、ゴールまでそんな自分の気分は栄光の北上川。



fc2blog_201409182356441ec.jpg
最後の10キロは土砂降りの雨だった




いつも北上川では雨にやられる。それもゲリラ豪雨みたいな降りっぷり。そう、自分がまめてるさんを車に忘れるからこんな事に、、、、いや、ホント申し訳ない。そろそろ迷子に加えて雨属性も加わるのかも知れない。

ゴールは15:38、おおよそ9時間半のロングライドを無事走りきった。ゴールゲートをくぐる時、自然と出てきた言葉は「ありがとう」だった。こんな素晴らしいライドを運営してくれたスタッフさん、そして沿道で応援してくれた地元の方々、海、山、空、そして家族たち。こんなに清々しい気持ちがいつ以来だろうか。しばらく雨宿りしてたらすぐに雨が上がった。きっと虹が見れるんじゃないかと思ったが自分では発見できず、写真はにっこりサンパークで見れた虹。こんな景色がツールド東北にはあるんだよね。

会場からまた合同庁舎まで自走して、濡れた身体とバイクを軽く拭き取りながら、帰路につく。夕暮れ時の石巻、まだ余韻が残って、自転車乗りを見つけると手を降ってしまう。応援してたら、応援されていた。ちょっとくすぐったいキャッチフレーズだけど、今となっては共感できる。きっと自分が今回走り切れたのは、様々な人たちの助けがあったからに違いない。とりあえず、帰ろう。そして支えてくれた家族にお礼を言おう。




@kiraku_annさんのツィートより転用させてもらいました




(つづく)
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