カセットスプロケットの分解・清掃



2011年06月21日 23:02

 先日の記事でも述べたが、カセットスプロケットが外れない。固着?絞め過ぎ?それとも非力?びくともしないロックナットリングを前にしてメンテナスは3日間ストップ。工具セットを手に入れて、こんなハズじゃなかったと思いつつも、色々とアドバイスを受けつつ自分なりに考察してみた。blogやtwitterでアドバイスを下さった皆さまにはこの場を借りて感謝の言葉とさせていただきます。


さて、外れないロックリングナットを目の前にして考えた理由は以下の通り。


・3年間ノーメンテのカセットスプロケットが固着してしまった。

・自転車を組み上げた際に既定圧以上で絞め上げた。

・気合いが足りない。

などなど。


で、アドバイスを頂いたり、自分なりに考えたりした解決方法は以下の通り。

・柄の長いモンキーレンチを入手する(300~350mm)。

・鉄パイプでモンキーレンチを延長する。

・固着してしまっているかも知れないので、余分な油分をケミカルで洗う。

・もう一度気合いを入れ直す。


そしてもう一つ考察。果たして自分の力が非力なのかどうかを理論的に計算してみる。

基準となる点(モンキーレンチ)から基準点(ロックナット)までの距離(レンチの長さ)までの力のモーメントを計算してみると、、、


・・・私の体重は約60kg、レンチの長さは150mmとして垂直方向への力をてこの原理を用いて力のモーメントを計算してみる。この値が基準点であるロックリングナットの既定圧である40N・m以上になるのかどうなのか。また体重はすぐには変化出来ないのでレンチの長さを倍である300mmまで伸ばした場合はどうなのかを検討してみる。ただし体重としての加重をすべてかける事は出来ず、1/3である20kg・f程度とする。


まずは1500mのモンキーレンチを使用した場合は、、、

工具への加重20kg・f * 工具の力点150mm =3kg・f・m = 29.42N・m


そして300mmのモンキーレンチを使用した場合は、、、

工具への加重20kg・f * 工具の力点300mm =6kg・f・m = 58.84N ・m


となる。200mmのモンキーレンチで39.2N・m程度だから、既定圧である40N・mがロックリングナットかかっている場合は200mmの柄の長さが必要となる。もしくは150mmのモンキーレンチで40N・mをかけるとすれば80kgの体重(のうち1/3の加重)となる訳だ。一応このロックリングナットの既定圧は30~50N・mであるため、私の体重では300mmのモンキーレンチがあれば十分回るだろう。

※計算が間違っていたら教えて下さい。



と言う事で300mmのモンキーレンチをとある筋から拝借してきた。


モンキーレンチあさひ工具セット スプロケット外す
右から200mm、300mm、150mmのモンキーレンチ、あさひ工具セット内のモンキーレンチは150mm
300mmモンキーレンチでカセットスプロケットの取り外しをこころみる



 このままグッと反時計回り(写真で言うと下方向)に回せばロックリングナットが外れる、、、はずだったのだが、やっぱり回らず。ホイールを後ろから抱え込むように片手でスプロケット外し、モンキーレンチを掴んでぐいぐい押すもまったく回らず、、、

 とりあえず何度かトライするも変化なし。ならばと思いCRC-556をロックリングナット付近へ塗布してしばらく放置。状況は変わらず、もしかしてもう少し長い柄のレンチが必要なのだろうか。それとも鉄パイプで延長してみるか、、、いったん小休憩をはさんだ後、tacoさんの言葉を思い出した。私の場合は「壊れたら新しい自転車を買ってやる!」って言う良く分からない玉砕精神からレンチに脚をかけて全体重を乗せてみると、ゴリゴリゴリってな雰囲気でようやくロックリングナットが回った。結果的には何だかんだ考えてみたものの、気合いが一番効果があったように思えた。


CN-HG30.jpg
SHIMANO CS-HG30-8(11-30T)の分解


 だいぶボロボロになってきているので、やはり交換がそろそろ必要だろう。このワイドレシオなカセットスプロケットは11T(1速)と13T(2速)以外は固定されており、そして右下のナットが今回のロックリングナットである。外れなかった理由は高トルクが要因かな?解放後の内部観察だとあまりネジ切り付近にグリスっぽいものは認められなかった。CRC-556が効いたのかも知れないが、走ってるとナットが締まってしまう事もあるのかな。

 そしてこのカセットスプロケットをパーツクリーナーでキレイに洗浄。その後はセームと綿棒で油汚れを除去してゆく。その中で摩耗の激しいのは3速から6速あたりで、自分がこの辺りを良く使っているのが分かる。体感的には4速・5速ばかりだと思っていたのだが、摩耗そのものはもう少しワイドな感じであった。



IMGP1426.jpg
磨き上げたSHIMANO CS-HG30-8(11-30T)


 このカセットスプロケットはカタログ値で368g、歯数は11-13-15-17-20-23-26-30でかなりワイドレシオな設定となっている。このうち私が良く使うのは15-17-20-23でローに入れる事などほとんど無い。トップ側はまだ使う余地がありそうだが、この辺りは換装するスプロケットを選ぶ際には考慮する事になる。soraにするかな。sora12T-25Tくらいがちょうどいいのかな?


IMGP1430.jpg IMGP1431.jpg
装着するのは簡単。溝細い部分同士をくっつければ入る。
ロックリングナットの固着を防ぐためにグリスを塗布しておく。


 装着するのは簡単で、フールプルーフのような溝で区別されているので間違える事はない。固着防止のためにナット側、スプロケ側両方にグリスを塗布しておく。DuraAceグリスで良いと思われる。最後はフリー抜きをもう一度差し込んでモンキーレンチで絞め上げる。本来はトルクレンチで既定圧が望ましいが、そんなものは無いので理論値通り200mmモンキーレンチでゴリゴリっと絞め上げる。

 今日はついでなので、バイクウォッシュとチェーンメンテ、さらにはプーリーのグリスアップもしてみた。最後は自転車を磨きあげてメナテンス完成。実はバイクウォッシュは震災後初だから約100日ぶりって事になる訳だ。やはり日ごろからこま目にやっておかなければダメだな。それにせっかく工具セットを買ったんだから、こういった洗浄を中心としたメンテナンスもこま目にやれる事も出来る。次は、、、クランク?BB?ハブ?その前にディレーラー回りかな。


IMGP1435.jpg
すっかりキレイになったプレスポのメカ回り






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